建設業許可には、29種類の業種があり、どれを取得すればよいのか頭を抱えてしまう方も少なくありません。
この29業種の中には、比較的スムーズに取得できるものもあれば、一筋縄ではいかない高難易度業種も存在します。
今回は、なぜ業種にとって難易度が変わるのか、そして難関とされる土木一式と建築一式、機械器具設置工事の3つについて解説します。

なぜ難易度に差がでるの?

建設業許可を取得するには、大きく分けて経営能力(経管)、営業所技術者(専技)、財産的基礎、誠実性などの要件を満たす必要があります。
難易度の差が生まれる最大のポイントは、実務経験の証明です。
資格を持っていれば、証明は容易なのですが、資格がない場合は、過去10年間の注文書や契約書をかき集め、許可行政庁に認めてもらわなければなりません。この認められやすさが業種によって異なるのです。

難易度の高い土木一式と建築一式

よくある誤解に一式工事の許可を持っていれば、内装や舗装などの専門工事も全部できるという誤解です。
一式工事とは、大規模で複雑な工事を元請として、マネジメント(企画・指導・調整)する能力を問うものです。そのため、以下の理由で難易度が高くなります。

➀土木一式工事の壁

橋梁工事やトンネル工事など、総合的な土木工作物を建設する工事です。
例えば、アスファルトを塗る舗装工事やガードレールを設置する、とび・土工という経験のみでは、土木一式の実務経験としては認められません。複数の工種を組み合わせた、大規模な元請実績が求められるため、専門工事をメインにしている会社にとってはハードルが高いのが実情です。

➁建築一式工事の壁

住宅の新築や大規模なリフォームなど、建築物全体をマネジメントする工事です。
電気、水道、内装、屋根など、これらすべてを統括した経験を証明する必要があるからです。行政庁側も本当にこの規模を仕切れるのかと、厳しい目で書類をチェックします。

難易度の高い機械器具設置工事

29業種の中で、最も高難易度なのが機械器具設置工事です。
機械を設置する工事なら、機械器具設置工事では?
このように思われるかもしれませんが、かなりの確率で審査の壁にぶつかります。
なぜなら、この業種は他のどの業種にも当てはまらない、複合的な機械システムの設置と定義されているからです。

・エレベーター設置
・プラント建設
・立体駐車場建設

これらが代表例ですが、例えばエアコンの設置は管工事ですし、給排水設備のポンプ設置も管工事です。また、単純な工作物の設置はとび・土工に分類されます。
それは本当に機械器具設置工事でないといけないのか、という行政庁の問いに対し、図面や工程表を提示して論理的に証明するのは、難易度が高いといえます。実務経験で申請する場合、もっとも不許可リスクが高い業種と言っても、過言ではありません。

難易度が高い業種を攻略するには?

これらの難関業種を取得するためには、事前の戦略がすべてです。

➀国家資格の取得を検討する

実務経験での証明が難しいなら、1級・2級の施工管理技士などの資格を取れるのが一番の近道です。一式工事であれば建築施工管理技士、土木施工管理技士がいれば、経験の証明は不要になります。

➁書類の見せ方ではなく、事実の整理

無事に一式工事に見せようとするは危険です。過去の請求書や図面を精査し、どの業種で申請するのが最短ルートなのか、見極める必要があります。

➂とりあえずで申請しない

一度経験不足として行政庁に記録が残ってしまうと、その後の修正が難しくなります。

まとめ

建設業許可は、一度取得すれば、強力な武器になります。しかし、高難易度の業種に無策で挑むのは、得策ではありません。
特に今回挙げた、土木一式、建築一式、機械器具設置を検討されている方は、まずは一度、ぜひ当事務所へお気軽にご相談ください。
貴社のこれまでの経験を丁寧にヒアリングし、29業種の中からもっとも確実で、事業に有利な選択肢をご提案いたします。
「グラス湘南行政書士事務所」