建築工事や道路工事、各種イベントを実施する際、必要な申請が道路使用許可申請です。
この申請はいつまでに警察署へ提出しなければならないのか、また申請せずに工事を行うとどうなるのかなど、疑問に思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
道路使用許可は、手続きのタイミングや書類の不備一つで、予定していた工事やイベントの開始が遅れてしまうリスクがあります。
今回は、行政書士の視点から神奈川県における道路使用許可申請の期限、具体的な注意点、そしてスムーズに許可を得るためのポイントを解説します。

神奈川県における道路使用許可の申請期限とは?

道路使用許可申請を行う際、重要なのがいつまでに申請書を提出しなければならないかという点です。

審査期間の目安

神奈川県警察における道路使用許可の審査期間は、一般的に申請から許可証交付まで概ね1週間程度とされています。この期間は土日祝日を除く期間となります。
この期間は書類に不備がなく、スムーズに審査が進んだ場合の最短日数になりますので注意が必要です。
下記へ挙げるスケジュール管理が不可欠です。

窓口の混雑状況や補正対応

申請が集中しやすいエリアでは、実質的に10日程度かかるケースもあります。

土日祝日の除算

標準処理期間に土日・祝日・年末年始は含まれないため、連休を挟む場合はさらに日数がかかります。

工事開始の2~3週間前に逆算を!

安全に工事やイベントをスタートさせるためには、余裕を持ってイベント開始日の2週間前までには申請書の提出をしたいところです。

道路使用許可申請の注意点

神奈川県で申請を行う際、注意するべきポイントを3つ挙げます。

➀道路占用許可も併せて必要なケース

足場の設置、朝礼用の仮囲い、クレーン車を長期間据え置くような工事の場合、警察署にもらう道路使用許可だけではなく、県や市などの道路管理者への道路占用許可が必要になります。
道路占用許可は、警察の道路使用許可よりもさらに審査に時間がかかります。
処理期間が20日前後必要な場合も多いからです。警察署の許可が出たら工事ができると勘違いされる方もいらっしゃいますが、道路占用許可が出ていない段階での工事着工は違法となりますのでご注意ください。

➁申請書の提出部数と必要書類

警察署へ提出する際は、原則として正副2部の申請書を作成します。
また、添付書類として以下が求められます。

道路使用場所の図面

現場の位置図、周辺の状況図、工作物を置く場合はその詳細な配置図

迂回路図

道路を封鎖・片側交互通行にする場合、歩行者や車両の安全な迂回路を示す図面
図面の精度が低いと、窓口で差し戻しを受けたりする場合があります。

➂警察署ごとのローカルルールや事前協議

神奈川県内であっても、管轄する警察署や担当官によって、提出時の細かい確認事項や添付資料の要求が微妙に異なるケースがあります。
特に交通量の多い幹線道路やバス路線が絡む現場では、事前に管轄警察署と綿密な調整を行わなければ、そもそも申請書を受理してもらえないこともあります。

申請を怠ったり遅れた場合のリスク

道路使用許可を取得せずに道路を占用・使用したり、無許可で工事を行ったりした場合、道路交通法違反に問われます。

罰則の対象

3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金などに処される可能性があります。

行政処分・社会的信用の失墜

建設業を営む企業の場合、コンプライアンス違反とみなされ、元請からの受注停止や、最悪の場合は行政処分に発展するリスクもゼロではありません。

工事の強制中断

警察の巡回や近隣からの通報によって、現場がその場でストップさせられるケースもあります。工期の遅れは多大な金銭的損害を招きます。

まとめ

神奈川県での道路使用許可申請は、余裕を持ったスケジュールと正確な書類・図面の準備が肝となります。
工事やイベントの開催は安全で適法な準備の積み重ねから始まります。神奈川県での道路使用許可・道路占用許可でお困りの際は、当事務所までお気軽にご相談ください。
「グラス湘南行政書士事務所」